コミュニケーションで問題を見つける①
問題を見つけることを調査と言いますここでは「調査およびその使用」をお伝えします。
人々は幸せな生活を送ることができますし、人生のあらゆる領域においてその目標を達成することができます ― 個人個人でも、家族とともにでも、仕事などにおいてもです。 人がいったん自分で思い描いた目標は、達成することができるのです。 もしそのような目標に到達していないのであれば、あるいはその人の状況が低下したり悪化したりしているのであれば、そこには確かな発見可能な原因があります。 これは、人々がしばしば認識していない概念です。物事は実際には引き起こされたのです。 ただ起こるわけではありません。 あらゆる状況の背後には理由があります。人々が自らコントロールすることのできる理由がです。
人生のあらゆる領域における、あらゆるそういった状況を調べ、対処し、改善するためには、「調査」の技能が要求されます。論理的に考え、事態の真相を探り当てる能力です。
調査とは、注意深く発見すること、および事実を分類することです。 調査において、人は事実を突き止めようとして、特に原因を見付けようとして、何かの個々の項目を探し出し、それらを検討しているのです。
調査を行う際に、あなたはこのように問いかけます。現存の状態に関して「私が理解していないものは何だろう?」 あなたは、ふたつの事柄が噛み合っていないことに気付くでしょう。それらは矛盾しており、理解することができないものです。 そこであなたはこのふたつの事柄を合理的に解釈しようとします。これらふたつの事柄を疑い、そしてあなたが理解していない別のポイントを得ることでしょう。 そしてこのポイントを理解しようとすると、また理解していない別の事柄を見付けるのです。 そうしてこれを続けていき、どこかの時点であなたは自分が調査しているその状況の原因に行き当たるのです。
一言で言えば、(a)ある組織、もしくは何であれその人が調査しているものに関して、不完全に機能している部分を見付け、そして(b)それについて理解していないことを見付け、それから(c)その部分において不完全な機能に関わっている個々の人々に質問するか、もしくはさらにデータを得るためにその領域を調べます。
この順序に続けて、トラブルの原因を特定すれば、その領域が再び正常に機能するように、その原因を処理できるようになります。 組織においては、ただこの3つのステップだけを何度も繰り返して適用することができます。その組織が極めて円滑に運営されるようにしておくには、普通はそれだけで十分でしょう。
人が、理解できない事態の手掛かりをたどっていくうちに、ふたつのうちのいずれかが起こるでしょう。 ひとつは、行き止まりとなり、それ以上全く進展しないという場合です。その時には、調査の本筋に戻ります。もうひとつは、さらなるデータが提供されるという場合です。 さらなるデータが提供された場合、その人はさらに多くの理解できない物事を発見することでしょう。
人が怠惰であったり、愚かであったりすることは、理にかなっていません。 あなたはその根底で、組織の一部が動いていないことの、あるいは継続的な動揺の本当の原因を見付けるのです。
この調査のテクニックは、初歩的であると同時に、極めて有効なものです。 単純な、もしくは複雑な状況に直面した時、その真相を探り当てるためにこれを適用することができます。そうすれば、その状況を解決し、人生における状態を改善することができるのです。
調査の技能は実践することで向上します。 それは、理解できないものを即座に見付けることができるほどに研ぎ澄まされ、効果的になり得ます。 この能力は人間に生来備わっているものではありませんが、容易に獲得することができます。 調査をさらに迅速かつ効果的なものにするために、人は論理学の原理を理解し、適用できるべきです ― それは今日まで、誤解されてきたばかりでなく、不必要に込み入ったものにされてきた主題です。
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