コンタクト・アシスト(実践)
理論
負傷した場所を避けるのは、生命体の基本的な反応のひとつです。 これは生存するための一要素ですが、(合理的な思考に基づく)分析的なものではありません。 例えば、人がテーブルにぶつかってケガをすると、その人はその場所に再び近付くのを避けるようになるでしょう。 その人はそのテーブルを避けているつもりでしょうが、実は、事故に遭ったその正確な場所を避けているのです。 たとえそのテーブルが片付けられたとしても、その人はケガをしたその場所を避け続けるでしょう。 これが、コンタクト・アシストを行う基本的な理由です。
事故に遭ったり、ケガをした正確な場所に行ける場合は、必ずコンタクト・アシストを行います。 その後でタッチ・アシストや他のアシストを行うこともできますが、その物体と場所を使うことが可能な場合、必ずコンタクト・アシストを最初に行うべきです。
手順
コンタクト・アシストを始める前に、応急処置と身体に対する処置がしばしば必要になることを覚えておいてください。 必ず応急処置を最初に行います。 どれだけの応急処置が必要かという観点からその状況をよく調べ、解決したら、アシストを行います。 動脈からの大量出血を止めるのは、アシストではなく止血帯です。
事故が起こった正確な場所に、その人を連れていきます。 ケガの原因になった物が熱ければ、まずそれを冷まします。電気のスイッチが入っていたら、アシストを行う前にスイッチを切ります。
その人にこう告げます。「これからコンタクト・アシストを行います。」
その人に、事故が起こる前に取っていた姿勢と全く同じ姿勢を取らせます。 手に道具を持っていた場合、あるいは道具を使っていた場合には、その道具も使って同じ動きを始めから終わりまで繰り返すべきです。
その人に、事故が起こった時と全く同じ動作を通してゆっくりと行うようにと言います。 ケガをした身体の部分を正確な場所に触れさせることで、ケガをした時に起こったことを正確にglossary>デュプリケート(再現)させます。 ケガの原因となった物に優しく触れさせます。 その人がバラ園で指にトゲを刺したのであれば、刺した指の同じ箇所で、同じトゲに軽く触れさせます。 ドアに手を挟んだのであれば、その人をそこに戻らせ、ケガをした手でケガをした時と同じ動きを再現させて、同じドアの全く同じ箇所に触れさせます。 それを行う際の指示はほとんどありません。言葉数は少なければ少ないほどよいのです。
ケガをした時と全く同じソマティック(肉体的苦痛)が現れ、それからその痛みが消えるまで、上記のことを何度も繰り返します。 (「ソマティック」とは、サイエントロジーで身体上の感覚、病気、苦痛、不快感を表すのに用いられる言葉。 「ソマ」とは、ギリシャ語で「身体」を意味する。)
ソマティックが消えるのに加えて、その人は何かについての認識を得るでしょう。自分のケガについて、ケガをした時の状況、または環境についてのことです。 このような認識を「コグニション」と呼びます。
ソマティックが消えるという現象を実際に生じさせるには、全く同じ場所に触れさせなければなりません。 これが起こり、その人がコグニションを得たら、「アシストを終わります」と告げてアシストを終了します。
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